最初の一歩


■ Bricscad 最初の一歩
 1.画面の操作に慣れる。範囲指定をマスターする。
 2.設定を知る・環境保存する。
 3.コマンドを知る。『 L=Line』『 copy』『Move』
 4.MODEL と LAYOUT を知る。
 5.スタート図面を工夫する。工夫・登録・修正を学ぶ
 6.UCSを自由に操る。
 7.印刷手順とプロパティーのマスター。



1.画面操作・基礎編
最初の一歩ですが… まずは、画面の操作です。
マウスを自由に操るて画面を操作出来るが最初です。 ナンだよ… そうなんです。 CADの操作理解は、ここが最初です。
1.画面の移動(リアルタイム)
2.画面の拡大・縮小
3.画面のスクロール
4.画面部分拡大
5.全体画面に戻る

1.リアルタイム移動 ~ マウス中ボタンを押して手のアイコンに変わります。押しながら移動します。

 2.リアルタイム拡大・縮小 ~マウスボタンをクリクリと回します。マウス位置を中心に拡大・縮小出来ます。

3.リアルタイムスクロール ~ Ctrl+矢印キー左右でスクロール 上下で拡大・縮小します。
4.部分拡大リ ~ 範囲拡大は、アイコン
 Winコマンド 『Alt → V → Z → W  』 で開きます。アイコンがいいですね。
ここからここまで拡大してと指示します。 
<< *-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*・・ >>

5.全体画面 ~ 要素図形を画面一杯にしてくれる。マウス中ボタンダブルクリック


複雑な操作も可能です。

アイコン集は、下記です。

 4.の項目で紹介した一覧です。

『Alt』 キーを押すと、ファイルメニューに飛ぶWinの操作を利用したものです。


【 豆 知 識 】
一般的な保存は、『 Ctrl + S 』 で、電話などがかかってきた場合に上書きする方法は、よく使われると思います。

もう一つの方法は、『Alt → F → S 』と順番に押す方法があります。

図面を開いたら、まず名前を付けて保存する手順を身につけると後は、上書き保存です。

 どこまで作業したか? となるケースも多いと思います。

試して下さい。

◆ template (.dwt) は、下記です。C:\Users\○○\AppData\Local\Bricsys\BricsCAD\V23x64\ja_JP\Templates


画面の上に配列した、表示関係は、上記になります。 一つ一つ確認して自由な操作ができるように特訓します。 マウスだけでの操作で十分でしょぅ。


■選択範囲をマスター

 選択の2種類の意味を知る。
含むと囲まれた要素の違いを理解します。
■要素の選択枠指定の方法です。 一般的な部分要素の指定は、Win共通のものが使えます。要素を一つ選択したら 【Ctrl 】 を押しながら複数の要素を選択。右クリックしてどうしますか? と言う手順になります。 【Shiftでは、ありません】

練習問題-1
L→ Enter = Lineコマンドで任意に線分を引いたら、右クリックで抜けます。スペースキーを打ってコマンドの継続。新たに線分を引きます。 適当な数が引けたら、画面の移動を自由に試します。
Bricscad Select-1


コマンドの中止 → 右クリック
コマンド継続 → スペース
コマンド終了 → Esc

となります。正確に…
数値を入力→ 連続で box が書けます。
Bricscad Select-1

書いたら…どうする? 消す・移動・複写
何となく感じがつかめてきました。 この調子で次に進みます。


 2.設定を知る・環境保存する。
 最初は、ウイザードから開いて作業します。 気になるのは、背景です。一般的に背景は『黒』に設定して作業する方が多いと思います。 作図上注意する点は、単位設定・ミリです。 そうすると設定をいじる必要が出で来ます。 ファイルメニューの『設定』→『設定』 で環境の設定を変えることが出来ます。

その前に…
環境のバックアップを作りましょう。  Win メニューから『全てのプログラム』 Brics…   『プロファイル管理』 を起動して、バックアップを取ってから作業しましょぅ。

ここでは、 bak を作成して、Default を利用しています。 色々と試して下さい。

トラブルの時は、ここで元に戻せます。

マスターとして bak は、上書きしないように注意しましょう。

自分の為の保険です。

消す前には、Export で日付を付けたり工夫が一ついるかもしれません。

コマンド確定 → Enter
コマンド終了 → Esc

画面の下左のガイドには、どうするの?
どうしたいのと次に指定しないと行けないことが書かれています。見ながら作業しましょう。

また、画面下 の欄には、設定を変更出来る バーがあります。 トグル(ON・OFF) となります。
左から 極座標・現在の線種・スタイル・寸法スタイル・スナップ・グリット・直行モードON・OFF… と続いています。

ここまでが、項目-3 までの内容です。 海外のCADですので、コマンドは当然英語です。アイコンに頼るようになりがちですが、CADの操作でマウスを空間で走らせる(空走距離時間)は、お金がもらえません。 アイコンを打ったらコマンドの名前を少しでも注意して覚えましょぅ。

4.Model モデル空間・Layout レイアウト
ペーパー空間とモデル空間の概要
Bricscad で作図を始めるときの最初の作業領域(画面下のタブ)モデル空間からスタートします。

モデル空間とは
ワールド座標系(WCS)やユーザ座標系(UCS)で二次元あるいは三次元モデルを作成するための作業領域です。Model モデルタブを使用している間は、モデル空間で作業している事になります。
基本的には、モデル空間は原寸1:1 の無限空間として表示されています。

モデル空間の一部や三次元モデルの異なった視点を表示するために、自由に配置出来るビューポートに表示枠を作成することができます。これが『レイアウト』です。

全てのビューポートは、タイルを並べるように表示します。現在のビューポートを選択する時には、コマンドを実行していない状態でビューポート内をクリックしてください。 
現在のビューポートのみ印刷できます。

ビューポート管理は、 View Ports コマンドで行ないます。
内側エリアから・ビューポート

印刷範囲 ~ DISPPAPERMARGINS システム変数を通して用紙範囲の表示がコントロールされます。
用紙 ~ DISPPAPERBKG システム変数を通して、用紙の表示がコントロールされます。となります

『体験』  モデル空間での表示を縮小してから、レイアウト1 を選択してみて下さい。
モデルでは、小さく表示されていますが、レイアウトでは、範囲が固定されているので、最初のままとなっています。 ここでは、範囲の設定や固定などをして図面として配置・印刷として管理出来る仕組みです。レイアウトでマウスボタンを拡大縮小すると全体が拡大縮小されます。
元に戻すには、マウスボタンをダブルクリックで元に戻ります。


MSpace - モデル空間に切り替わります。
PSpace - ペーパー空間へ切り替えます。
MView - ペーパ空間で複数のビューポートを作成します。
VPorts - モデル空間で複数のビューポートを作成します
上記は、切替えと各作成のコマンドです。  


ここで… 座標を理解しないと行けないことに気づきます。 Autocad を知っている人には、そんなと思われると思いますが、私の理解している範囲で分りやすい表現に努めます。
そもそもCADには、原点がいくつあるのか? 答えは、無限大です。

絶対原点 ~ CADに決められて動かすことが出来ない原点(正確には動かせるが…)
相対原点 ~ 任意の位置に決められる原点
直前原点 ~ コマンドの最後に記憶された位置

多くのCADには、これらが存在します。 日本生まれのCADPACでは、これらがあります。第一原点は、用紙の左下・第二原点は、用紙中央・第三原点は、直前座標となっています。このCADでは、第一原点=WCS
第二原点・第三原点=UCS と理解出来ます。


モデル=ワールド座標系(WCS) とは?
USC+Enter で、UCSを指定出来ます。
( 点 と ベクトル )
M 移動 でポイント指定 (M入力又は、プルダウンメニューから選択)
戻すには、 → UCS → W + Enter (又は、プルダウンメニューから選択)

ユーザ座標系(UCS)とは?
WCSの中にどの方向にでも正位置と定めるて配置することがでる原点。
UCSは、自由に何度でも設定することができる、また名前を付けて管理出来ます。
『ツールメニュー』→『図面エクスプローラ』 →『 座標設定』

ここからいくついったところにと、WCSで作業するのは、大変です。 
自由にUCSを移動して操ることが出来ます。 

L+Enter = LINE WCS指示 0,0 と指示するとWCS原点から引けます。
どこまで~ 0,100 (X,Y値) です 時計の針中心から12時方向に、長さ 100mmの線が引かれました。
これがWCSで書かれた物です。UCSを 100,100 に移動して同じ事するとどうなるでしょう?

【 練習課題 UCS 移動 】
UCS を移動 100,100 に移動して下さい。
WCSを元に、戻して下さい。   という具合に理解出来ました。

レイアウトは、範囲をロックしたり・印刷の範囲・ビューポートを足したりと図面に仕上げます。 ビューポート枠線をダブルクリックして範囲を変えたり図面として仕上げるにまだまだ大変です。


5.スタートを工夫する
そこで、登場するのがスタート図面ということになります。
設定には、大きく 2種類に分けることが出来ます。 CADシステムに依存する物と図面ファイルに依存するものに分けられます。 図面に必要な要素は、下記のようになります。

  1. レイヤーの設定 ~ 寸法・要素・色別などに配分する
  2. スタイル ~ 線などの設定
  3. 寸法スタイル ~ 縮尺に依存するかさせないか?
  4. 文字スタイル ~ 文字色・字体・高さ
  5. 図枠・出力・ ~ 出力範囲と縮尺・部分拡大図ビュー
    ・※~ Sample 図枠 を DW して試します。A3-レイアウト は、便利ですよ!






これらをあらかじめ設定した、図面ファイルの準備が近道だと思います。経験の無い方は、積み重ねていくしか無いのですが、あらかじめあれば… 時間の節約にもなります。

Autocad で書かれたものは、ダイレクトに起動出来ますので、図枠付 Sample が必要です。
初心者のためのAutoCAD(オートキャド)使い方情報サイトこちらへリンクしていますhttp://www.autocadlt.net/

次は、難解だけと克服しないて…

 6.UCSを自由に操る。
  UCS 移動と WCS に戻るは、前回お話ししましたが… ここでは、一歩進んだ利用方法を考えます。ダイレクトで書くのは簡単にできます。 平行線を引いて作図して行くためや角度が出て来た時に作図方として有効に機能させるにはと考えると頭を抱えてはいけません。 面倒かも…と思わずCADの特性にチャレンジしましょう。

■UCS の使い方が全て…
ドラフターでは、任意の位置にスターとして、カチカチと回転(ステップ15度) で平行線、ロックを緩めて、角度をトレース、またロック して平行線を引きます。 この辺から… 薄い予備線を引いて、メモリを設定目印を付けて… 書いていきます。 この操作を UCS を利用して書きます。
Bricscad UCS-1

『UCS』→ Enter → E(図形) → Enter
この時、注意するのがヒットする図形(直線) です。線分の中点を意識して左側をヒットする習慣を付けましょう。

線は、スタート・長さ・角度ともに任意に書かれた線分です。

下にある二本の線分は、下にUCSを設定して
コピー下の物です。
線分選択 → コピー  0,50 と入力して平行線を作成しました。

一番右の線分は、構築線を選択して、0,-100 と入力しました。 平行線をマスターすればどんなに角度があっても書いていけます。 また、オフセットの機能で両側に… という構成は、建築には欠かせないコマンドです。  メカの場合左右対称に図形に対して有効ですね。
Bricscad UCS-2

移動したUCS の感覚が理解出来たら何も困りません。 他のCADでは、軸傾きと言う機能があり、原点の他に図面空間をどの軸に対して水平又は、垂直に傾けるたり戻したり出来るCADもあります。

移動した、UCSに対して、100×100 の四角形を書いてみます。







Bricscad UCS-3
ここまで、作業が出来ました。
後の行程は、さらに移動させて傾いた図形に対して作図が出来ます。 このCADの特徴は、要素を選択して、右クリック → 移動・コピーとする方法が、素早く書くコツになると思います。 LINEコマンド+Enter で二回の行程となりどこからどこまで…  と言う作業よりも、この線を100 の位置にコピーの場合とでは、手順がかなり省けます。

考え方を変えると…
WCS に要素をかいで移動(スナップを切替えて)書いてゆく手法も有ると思います。 CAD は、道具ですので、発想を変えてみるというのもいいかもしれません。


Autocad を使っている人には、ゴミが多い場合があります。 重複線の短い要素や角の部分の未結合の要素・同じ線分の重なりなどです。 書ければいいと言うのでは無く正確なデータは、自分の資産だと思います。 CADは、時間の記録データでもあるわけですから…

■USC Trouble トラブル
設定 → 設定
検索窓に、『 UCS 』 と入力

左の窓に近いところまで開きます。

原点で表示 にチェックを入れます。



 7.印刷手順とプロパティーのマスター
 書いて印刷までが初級としています。 本来は、修正の仕方も説明しなければ行けません。 一通りの説明で印刷まで辿り着けましたら。基本は、マスターしたのではないでしょうか。 CADと向き合うとあっと言う間に時間が流れます。 より少しでも素早く・正確にと心がける姿勢が大切です。

お詫び:印刷は、先の原稿を優先の都合上、後日記載とさせて頂きます

CADは習うより慣れろ! とよく言われます。 その操作には、個性が出ますし、書かれた図面にも現れます。 データは、正確が命です。 現在では、DXFを渡すと(曲げ加工がないもの) そのまま加工出来ます。

あとがき…
CADと付き合うと流れる時間は、あっというまに過ぎます。 私は、いつも独学で何とかなると思ってい来ましたが、CADに触れてない時間が長くなると使い方さえ忘れます。 この時学んだ・または学習したものは、忘れやすいと思っています。 自分で作ったカスタマイズ・コマンドキーは、自分で記憶した物なので忘れにくいと思います。 頭で覚えた物よりも、体で覚えることがいいと思っています。 いくつになっても自転車には乗れますよね…


マウス設定の確認
通常右クリックで、コマンドが継続してメニューが現れない場合、こちらのチェックを確認して下さい。『 コマンドの継続をSpace キー 』で利用して右クリックは、メニュー表示が効率がいいと思います。 右クリックのカスタマイズして利用していた人は、CUI を移植する方法が最短です。【検索】→【 ショートカット】

悩む前に… A-CADで使ったモノを試して見ることを進めます。


次回は、
■ この価格で、3D(3次元)
 1.モデリングの基礎
 2.スケッチ手法・2D・3D
 3.図面を作成
 4.モデリング修正と図面の関係
 5.BOMとインポート・アウトポート 

と進みます…   

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『実際に書いてみよう…』
基本操作と図形

左の画像クリックで拡大

【練習-1】
直径Φ60に接する三角形の作画
① 直角三角形 ②直角二等辺三角形 ③正三角形 ④二等辺三角形
がテーマです。 図形スナップ・直交切替え・極トラック・スナップトラック (画面下の部分) を切替えて作業出来るようにマスターしましょぅ。

① 手順
1.任意の位置でスタート 『 L +Enter 』 LINE コマンド

2.左隅からスタート 『60』 TAB 『30』 と指定
  -  斜めに上がった 60mm 30度の傾きの線

3.マウスを垂直方向にずらして…
 基点(スタート)に近づける。
 ガイドラインが現れます。 ガイドラインが垂直・
  水平の   位置付近で『30』 『90度』 と入力

4.右クリックを押して『 閉じる 』 または、マウスを右上まで移動して『閉じる』
  完了しました。 ガイド円は、無くても書けました。

  ガイド円の作成 (C → 円 CIRCLE )
図形スナップで ・ 二点間中点ではなく『中点』 にもスナップ出来るように設定しましょう。
『 C + Enter 』
斜めの中心付近にマウスを移動して…  三角マーク(中点) が現れます。
中点をヒットして、半径『30』 または、スタート基点(左下) をヒット
 書けました。

ここで、実際には、『レイヤー』 を設定を追加して… 中心線 と 外形線 レイヤーを追加
属性が帰られれば、第一段階は、終了となります。

この手法が分かれば… ② 直角二等辺三角形は、簡単ですね。 書く前に… 手順を考えれば分かります。  二辺が書かれたら『 閉じる 』 で終了となります。

③の応用
『ポリゴン-中心-頂点 polygon → POL +Enter
1. ①の図形を利用した場合
2. 3+Enter  → 円の中心点 → 右隅(上記画面の交点部分) をヒットで出来ました。
【初級コマンド】
A(ARC) ~【円弧】中心点(0,0) → 半径(-100,0) → 角度(反時計回り)
BOX【四角】~ 始点(0,0) → 高さ指定(TAB)→幅(数値)→【Enter】
C ~ (CIRCLE→【 円】)  中心 → 半径
COPY ~ 【コピー】 要素→ 開始点 → 終点 (直行モード切替 【F8】
D(DIMSTSYLE) ~ 寸法スタイル 【図面エクスプローラ】
E(ERASE) ~ 【消去】 要素選択 → 【Enter】
F(FILLET) ~ 丸め・トリム併用可能
TR(TRIM) ~
L(LINE) ~ 【線分】始点(ベクトル) → 長さ → 角度
M(MOVE) ~【移動】 要素 → 始点 →終点
N(QNEW) ~ クイック作成【新図面】
O(OFFSET) ~ 【オフセット】要素 → 間隔

R(RAY) ~ 線分 (水平・垂直・角度・二分割・平行)
S(STRETCH) ~ 【変形】
T(MTEXT) ~ 【マルチテキスト】
U(取消し)  UCS(ユーザ座標)  UNDO(元に戻す)


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